第7章 first mission
「潤、着替えこれ使って」
翔さんがTシャツとスエットのズボンを貸してくれた。
「下着は新品だからプレゼントしちゃる」
「ありがと」
「潤、お風呂用意出来たから入っちゃって?」
「え、俺最初でいいの?」
「いいよ、お客さまなんだから…それにここ片付けないと」
「んじゃ、お先に…」
「ゆっくり入ってこいよ~」
そう言って翔さんがひらひらと手を振った。
長めの風呂からあがりリビングに戻った。
「風呂ありがと、気持ち良かった~」
「潤、ビール飲むか?」
「飲む飲む」
翔さんから缶ビールを受けとりソファに座った。
「和くんもお風呂入っておいで?…長めにね」
「うん…ありがと、大野さん…」
少し頬をピンクに染めた和がリビングから出て行った。和そんな飲んだっけ?
翔さんがテーブルの下から袋を出しテーブルに置いた。
「潤、これ俺と智からプレゼント」
「え?まだあるの?もう十分貰ったけど」
「これはね、物は俺たちからのプレゼントなんだけど和くんからのプレゼントでもあるんだよ?」
智さんが微笑んだ。
「和から?和からだってもう十分貰ったよ?」
「まぁな…でもさ、まだお前の一番欲しいもの貰ってないだろ?」
俺の一番欲しいもの?そういえば翔さんが電話の時に言ってたな…翔さんから貰うのは無理だと思ってたから気にしてなかったけど…
「今回、和が誕生祝いの相談してきた時、プレゼントも何がいいかなって聞かれたんだよ…俺さ冗談半分で『お前に決まってんじゃん』って、答えたんだよね…その時は顔真っ赤にして『馬鹿じゃない』って怒ったんだけどお前に電話した日、その前に和から電話掛かってきてさ『どうすればいいか教えて』って、真剣な声で聞かれたんだよ。だから智と相談して協力してやることにした」
「和くんね、ほんと可愛いんだよ?話し聞いてて潤のことほんとに好きなんだなって思った…今日も潤の為に一所懸命に料理してさ…なんか、本当に親みたいな気持ちになっちゃった…和くんに幸せになって貰いたいなって…だから、後は潤に任せるね?翔くんも言ってたけど潤だから任せるんだよ?」
智さんが優しく微笑んでくれた。
「もうわかっただろ?和からのプレゼント…袋の中見てみ?」
中を覗くと
「これって…」
あれ…だよね?