第7章 first mission
ラッピングされたプレゼントを受けとりアクセサリー売り場へ行った。
「へー、革製って言うから茶色とか黒だけかと思ったらカラフルなんだね?」
「そうだよ、だから色違いで着けてもいいよな
和は可愛らしい色の方が合いそうだし」
「じゃあ、潤くんは大人の色?」
「なんだよ大人の色って…」
「なんとなくイメージ?見た目は大人だから」
「俺ってそんなイメージなの?」
「うん、大人の男の人って感じでドキドキすることあるもん…」
うっすらと頬を染める和…そんな風に俺のこと見てるんだ。
「ふ~ん、じゃあもっと大人な事していい?」
和の耳元で囁いた…絶対否定するかと思ってからかい半分だったのに、和は顔を紅くはしたが表情を変えず何も言うことなくブレスレットに目を落としていた。
ヤバッ、引かれた?と思ったんだけど
「ねぇ、潤くんこれなんかどう?」
ブレスレットを手に取って笑顔を見せてくれてるから大丈夫なのか…
「どれ?」
和が手にしてるのは茶色の皮と赤みがかった紫色の皮が編み込まれたもの。俺はそれを手首にあて
「うんいいね、和が選んでくれたし、これにしよ。和のは俺が選んでいい?」
「うん、お願い」
俺は同じデザインで辛子色の皮を使って作られたブレスレットを選んで、和の手を取って手首に当てた。
「どうかな?」
って聞いたら、和が照れたように微笑んで
「これにする」
って言ってくれたから2つのブレスレットをレジに持って行った。
和が2つ分の代金を払おうとするから
「和の分は俺が払うよ」
って言った。
「それじゃ誕生日プレゼントにならないよ」
「いいの、和のは俺がプレゼントしたい」
そう言って強引に代金の半分を支払った。
「ありがと…」
嬉しそうに微笑む和の顔を見られるだけでも俺にとってはプレゼントだよ。