第16章 好きなんだ
_____________
しばらく誰にも会わない生活が続いた。
用事がある人は先生が仲立ちしてくれる。トーマスから花が届き、メッセージカードには『早く元気になれよ』といっぱい消したあとがある上から書いてあった。言葉を色々考えてくれたみたい。素直に嬉しい。
だけど、
エルヴィンさんは来てくれなかった。
しかた、ないよね…………私から突き放しちゃったから………
『アンちゃん。いいかい?』
『はい……?』
『リヴァイが来ているんだが………どうする?』
『…………』
んじゃあ、とリヴァイを中に呼んでくれた。
『………………少しはマシな顔になったな』
『…………そかな』
『もう痛くはねぇのか』
『うん………まあまあね。』
『なら良かった』
『…………』
またもや無言になってしまう。
そしてまた、医務室のドアが開き足音が近づく。
『っ!!』
『アン…………リヴァイもいたのか』
『ちっ………』
リヴァイは出ていこうとする。
『まて、リヴァイ、君もいなさい』
『…………?』
『アン………………私達、一緒にいない方がいいと思うんだ』