第16章 好きなんだ
『……………リヴァイ……?』
『俺は……………
そんなてめぇにいつの間にか惹かれた』
真剣に見つめられた瞳から目が離せなくなった。
『え………………』
『…………あいつがお前のそばにつけ、と言ったからでも、同情してこんなこと言ったわけでもねぇ。それに俺と付き合えと言ってるわけでもねぇ。ただ、………なんだ、………くそ………俺だったらお前のそばにいれる。………お前一人くらいなら守っていられる。』
リヴァイの細い指が私の涙で濡れている頬をすべる。
『俺のもんにならなくていい。だが俺はお前を守る。何があってもお前のそんな涙は見たくねぇ』
『………………………』
『おい…………いつまで俺をおしゃべりにさせるつもりだ…………恥ずかしいだろうが』
私はリヴァイの肩に頭を乗せる。
『……………ありがと…………じゃあ、さ…………もう少し、泣かせて。もう、こういう事で泣かないから』
『……………ああ、ジャケットは弁償しろ』
やっぱりリヴァイは
優しいね。