第16章 好きなんだ
リヴァイが医務室から出ていったあと、顔にガーゼが当てられていることに気が付く。
やっぱりアザ残っちゃったのかな………まだズキズキする。
身体中痛い。固い床での行為であったためだと思う。
やはり陰部も自分のものと思えないくらい炎症を起こしているようだ。
身体もボロボロになっているが心もズタズタである。
今はエルヴィンさんに会いたくない。
こんな姿を見られたくない。見たら幻滅されてしまう。
大粒の涙が次から次へと枕を濡らす。
…………これ以上、自分で自分のことを嫌いにさせないで………
長い間私は泣き続けた。後から後から涙が零れてきて嗚咽が漏れる。
夜になる前にお医者さんが私の状態について説明してくれた。陰部は無理矢理いれられたことによって裂けかけていたみたいで、出血がひどかったらしい。リヴァイが早く連れてきてくれたからショックにまではいかなかったみたいだ。
医務室の外が騒がしいことに気がつく。
『アン!!!アンに会わせてくれ!!!』
っ!!!!
エルヴィンさん………!!!!