第14章 ギャップ
『えっと…………ここは…………』
『見ての通り男子風呂だけど?』
けらっとした顔でハンジさんが笑う。
『開けるよ!!!!!!』
またもやノックをせずにドアを開き、湯けむりが私たちの視界を遮る。
目が慣れてきてその中に見えたのは……………
『…………』
『……………』
『っ!?』
湯船にリヴァイが浸かっていて、頭にはタオル、リヴァイの周りには……………
黄色いひよこ。
っや、
えと、まって、
ひよこに気を囚われていたけど…………えと………
『っ、アン見るんじゃない』
後ろから大きな手で目を隠され、一気に視界が暗くなる。
『は、ハンジ、なんというものをアンに見させるんだ!』
『んー?だってエルヴィンの裸は見慣れているじゃないか』
『そういう問題じゃないだろう………アンの目が穢れてしまったらどうするんだ』
『おい………俺の体が汚らわしいとでも言いたいのか』
『わあああああリヴァイ!!こっちにこないでよ!!せめて前は隠して!私も一応女なんだからな!?』
『うるせぇ勝手に覗いてきたのはおまえだろうクソメガネ』
『そ、それにしてもひよこと一緒にお風呂って………プククク』
『いいだろうが。俺の自由だ』