第14章 ギャップ
『…………だけど君はもう少しわがままを言いなさい、可愛いわがままをきけないほど私は心が狭くないからいね。』
『エルヴィンさん…………』
『………その表情、さっきもしてくれたね、頭を撫でた時。魅力的だ』
そっと額に口付けてくれる。
『だって、撫でてもらいたいって思ったから………』
『そんなことでいいのかい?』
『だって好きですし』
『可愛い奴め』
お互い微笑み合うと引き寄せられるように唇を合わせる。
『エルヴィン!!!!!開けるよ!!!!!!』
ドアが壊れるんじゃないかという音で開けられて部屋に入ってきたのはハンジさん。
無論、私達はキスの真っ最中なわけであって…………
『っ!?』
恥ずかしくなって私はエルヴィンさんの大きな身体の後ろに隠れる。
『ハンジ……………必ずノックしてからドアは開けるものだ』
声からエルヴィンさんが呆れていることがすぐにわかった。
『あっははは、ごめんごめん。』
『まったく…………で?何のようだ』
『そうなんだよ!!!!!リヴァイが大変なんだ!!!!』
『リヴァイが?』
『リヴァイがどうかしたんですか?』
『とにかく来てよ!!!』
ハンジさんは私とエルヴィンさんの手を掴みその場所へと連れていかれた。