第14章 ギャップ
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『でな!!褒められたんだよ!!馬に乗るの上手いなって!!』
『へぇ、さすがイザベルちゃんね。』
『っへへ………アンになでられるの好きだ』
『私なんかでよければいつでも撫でてあげるよ?』
『ほんとうか!?やったぜ!!』
にかっと笑い飛び跳ねる彼女を見て笑みがこぼれる。
『兄貴も撫でてくれるけど乱暴なんだよなぁー』
『えっ、リヴァイが………!?』
あまり人に触れたがらない感じに見えるリヴァイが彼女の頭を撫でてるイメージが全く無くて笑ってしまう。
『イザベルちゃんの事が可愛くて仕方ないんじゃないかな。』
『んー………そーなのかなーー。だといいけどな!!』
じゃあなっ、とドタバタしながら自分の部屋に戻るイザベルちゃんの後ろ姿を見送ってから私も歩き出す。
いいなぁ、なでて貰えるんだ。
いや、リヴァイに撫でられたいとかそういうことじゃなくて。
私の中ではエルヴィンさんに撫でてもらいたい、というか…………。