第14章 ギャップ
何件も家を回るたびに心が痛くなる。
それはエルヴィンさんも同じなようだ。
『っ、おい…………』
リヴァイがぎょっと目を見開く。
いつのまにか涙が溢れていた。
頬に熱いものが流れ私は団服の袖でそれを拭う。
『もちろん、見た。』
『………そうか。』
『うん………だから……巨人を絶滅させる。』
『………そうか』
『聞きたいのはそれだけですか?』
『ああ、まぁ………』
『んじゃあリヴァイは皆と乗馬の練習行ってきなさい!馬に乗れないと真っ先に巨人に食べられちゃうからね』
『わかってる、少なくともお前よりは上手いだろう』
『なっ』
リヴァイはそのまま出ていく。
『な、何なのあいつ』