第13章 一匹狼
ガチャ、とドアが開く。ここは私の部屋。
『アン、入るよ』
エルヴィンさんと知らない3人が入ってきた。
彼らだ______
『紹介しよう、この女性は君たちの教育係のアンだ。』
私はその場に立ち上がり敬礼をする。
『アンです。教育係だなんて緊張するけど頑張ります。よろしくね』
『綺麗なねえちゃんだなー!俺イザベルってんだ!!』
目に入ったのは赤髪の女の子だった。髪は2つにまとめてて背が小さくて目が大きい。印象としては元気な子、という感じだ。
『教育係なんていうからてっきり男かと思ったぜ……俺はファーラン。』
隣にいるのは身長がやや高くてキリッとした顔つきの男子だった。頭がよさそうである。
さて、隣は______
目が奪われた。黒髪に鋭い目つき。小柄な体格。つまらなさそうに尖らす薄い唇。
『…………………』
私止めを合わそうとしないこの男。
これがエルヴィンさんが言っていたリーダー格の男。
すぐに、分かった。
『あなたがリーダーさん?名前教えて欲しいな』
私の顔を見るとチッと舌打ちをし『リヴァイだ』と吐き捨てるようにいう。