第6章 マドレーヌ
和「…すぅ…すぅ…んん〜…」
おまけに可愛い寝息までたててる…。
こんなに可愛い弟、他にいないよ。
翔「…こら、和。起きろ」
俺が和の身体を、揺すってみても
まだ起きる様子がない。
…幸せそうな顔で寝ちゃって…。
本当、無防備だなあ…。
翔「…起きないんなら、キスするからな…?」
耳元で甘く囁いてみても、起きない。
どんだけ良い夢見てるんだよ…。
俺は、ゆっくり顔を近づけて
唇を塞いだ。
和「…んっ…んんっ…んふっ…」
唇を割って中に入ると、和の舌が
俺を迎え入れてくれる。
…まさに無抵抗、って感じ…。
和「…んむっ…んんっ…!?」
翔「…ふっ。やっと起きた…」
キスをし続けていたら、和が驚いたように
俺を見つめてくる。
…そんな顔されても…。
余計に欲しくなるだけなんだけど…。
翔「…おはよ。和」
和「…んっ…お、はよ…翔兄」
翔「ほら、早く着替えろ。朝ご飯出来てるぞ」
和「…わ、分かったよ…」
和は、ゴニョゴニョと何か言ってるみたいだけど
その顔が、真っ赤…。
本当に可愛いなあ…。
翔「…まだ付いてるな…俺の」
和「…っ!…あんなに強く吸ってたら
そうなるでしょ…」
翔「…そうだな。…それじゃ先、下行ってるぞ」
和「…はぁい」
俺は、和を残して
先にリビングに戻った。