第5章 フォンダン・オ・ショコラ
翔「…ふう。美味しかったな〜」
俺は、お腹をさすりながら
スタジオに戻って来た。
スタジオの大きな扉を開けて中に
入った途端…。
翔「…っうわ…!」
誰かに強い力で、腕を引っ張られた。
思わず引っ張られた方向につまずくと
誰かの胸に抱きとめられる。
…な、何事…!?
「…何やってんの…?」
翔「…え…?」
頭の上から、響いた声に
顔を上げようとしたら、その前に帽子を
取られてしまった。
翔「…っあ!」
…ど、どうしよう…!?
帽子取られちゃったよ!
顔、見られちゃう…!
そう思って慌てて顔を、伏せようと
すると、顎を持ち上げられてしまった。
…な、なんでっ…!?
翔「…っ!…あ…」
俺の顎を持ち上げている人と目が合う。
その人は…
翔「…相葉、くん…」
雅「…俺、聞いたよね?…何してるの?」
翔「…っ…」
…お、怒ってる…?
なんか言葉が刺々しいよ…。
相葉くんから離れようとしても
ガッチリと相葉くんに腰を抑えられてて
逃げられない…。
…なんで、バレたんだろ…?
というか、すごく怖いよ〜。