第4章 ヌガー・ド・モンテリマール
『…ッんん…ンはあっ…あっ…』
…な、なっ…!!
なんだ今の!
あれは誰が聞いても、喘ぎ声…
だよな…。
いったい誰だよ…。
会社のトイレで、こんな事してる奴らは。
しかもココ、男子トイレだぞ…?
…まさか、な…。
でも、アイツらしかいないだろ。
こんな事出来るやつ…。
智「…はあ…。まったく…」
俺は、そいつらに気付かれないように
こっそりとトイレを後にした。
もともとトイレに行きたかった訳じゃ
ないし…。
ちょっと心の整理をしたかっただけだからな。
まぁ、いっか…。
和「社長、そろそろお時間です」
智「…うっ。…ああ、今行く」
俺がトボトボと歩いていると、
迎えに来たらしい二宮が
俺の前に立っていた。
…はあ。俺は、なんで恋人にこんな思いを
していなきゃならないんだよ…。
そんな思いを抱えながら、俺と二宮は、
会社で1番大きな会議室に向かった。