第3章 マカロン
翔「…なんで、これを…?
俺、誕生日でもなんでもないのに…」
翔は、俺のあげたぬいぐるみを
触りながら俺に尋ねてきた。
潤「…だって、そのぬいぐるみ…
翔に似合うと思ったんだよ。可愛いな〜って」
翔「…俺に似合うって…。俺もう、いい歳した
大人だよ?」
潤「でも、似合ってんじゃん。
…ものすごく可愛いよ…?」
翔「…じゅんの…ばぁか…」
翔は、ぬいぐるみに顔をうずめて
そう呟いた。
…それが可愛いんだけどな〜。
絶対、気づいてないだろ…。
翔「…でもこれ…気に入ったよ。
肌触りも良くて…なんか、スイーツみたい…」
潤「…なんだそれ。…まぁでも、
気に入ってくれたなら良かったよ…」
翔は、ぬいぐるみをギュ~っと抱き締める。
本当、この人が俺より年上で
男だなんて思えないんだよな…。
どっちかというと、俺の方が
年上っぽい感じしないか…?
俺が、翔を見つめながら
そんな事を考えていると、翔が
俺に抱きついてきた。
…ぬいぐるみも一緒に…。
翔「…ねぇ…。エッチ…しないの…?」
潤「…え…?」
翔「俺、今日…潤から俺の家来て…って
言われたから、すっごく…期待してたよ…?」
潤「翔…」
翔「…ねぇ…しようよ…。俺と、えっちな事…」
翔は、こういう顔も持ってる。
本当に彼には敵わない…。