第1章 カヌレ
俺が、家に帰ると
智くんが扉の前で待っていてくれた。
…はあ…。
本当にこの笑顔があると、疲れが
全部癒されていくよ。
俺は、そんな事を思いながら
智くんを優しく抱きしめた。
翔「…ただいま。智くん」
智「おかえりなさい、翔ちゃん」
…これで、裸エプロンなんかして
待っててくれたら、最高だな〜。
…なんてね。
俺は、変態だな…。
翔「智くん」
智「ん〜?…なぁに?」
翔「チューしよ…?」
俺が、唇を突き出しながら
そう言うと、彼はにっこりと笑って…。
智「…ふふ。今日は随分と甘えたさん
だね…?」
翔「…ダメ?」
智「…いいに決まってるでしょ?」
彼から、ゆっくりと俺に顔を
近づけてくる。
…俺って、愛されてるんだなあ…。