第1章 カヌレ
✿櫻井翔
いつもの収録終わり。
みんなそれぞれに、ダラダラと楽屋へ
戻っていく。
俺は、そんな心を癒すために
楽屋に戻ると彼に声をかけた。
翔「…智くん、今日俺ん家で
待ってて?」
智「…ん?…あ〜、うん。
待ってる…♡」
そう言って、可愛く微笑むキミ。
…ああ、今すぐにでも食べちゃいたくなるよ。
お願いだから俺以外の前で
そんな顔しないでよ…。
案の定、楽屋の後ろの方で
3人がクスクスと笑っているのが
聞こえてくる。
…俺の顔も、笑われてるんだろうな。
絶対、にやけてるもん。
俺が、荷物を整理している間に
智くんは、自分のマネージャーと共に
楽屋を後にした。
…さあ、俺も帰って
サプライズを仕掛けなくちゃ…。
大好きな人の為に…。