第2章 オレイエット
雅紀先生から、どんな言葉が
返ってくるのかと、ドキドキしていると
僕の身体が、ふわりと爽やかな香りに
包まれた。
…え…。
顔をあげて、目を開けると
僕は、雅紀先生に抱き締められていた。
な、んで…?
どういう事…?
和「…せ、んせ…?」
雅「…二宮。俺も、同じ気持ちだったよ」
和「…え…!?」
雅「…初めて、校門で会ったとき…
凄く綺麗な子だと思ったんだ。それがまさか
自分のクラスの生徒になるなんてね…。
思いもしなかったよ。」
和「…っ!…先生…。」
雅「自分を責めたよ。なんで、生徒なんかに
欲情する奴なんだ…って。教師失格だって。
…でも、想いは止められなかった。」
…先生の言葉、ひとつひとつに
喜びを感じる。
嘘、みたいだ。
ねぇ、こんな事って…
あっても良いのかな…?