第2章 オレイエット
…準備室に漂う沈黙。
あ、あれ…!?
僕、今なんて…!?
雅「…二宮…?」
和「…うあ…えっと、その…」
どうしよう…。
何か言わないと、先生を困らせちゃうのに。
なんにも言葉が出てこないよ…。
雅「…なあ、今の…」
和「…っ!!」
先生が、真剣な眼差しで
僕を見つめながら、話し出した。
…な、何を言われるんだろう。
気持ち悪いって思ったよね…。
雅「…本気なのか?」
和「…え?」
雅「どうなんだ?」
和「…ほ、本気…です…」
…ここで、『冗談です』なんて
言えていれば、今の生徒と先生の関係は
守られたかもしれないのに…。
僕は、きっと取り返しのつかない事を
してしまったんだ…。
僕は、俯いて
固く両目を閉じていた。
…もう、終わったんだ。
僕の、運命の恋…。