第11章 ガレット・トロぺジェンヌ
無事に収録も、終わって
みんな、楽屋に戻る頃…。
おいらは、ある人物の背中を追って
声をかけた。
智「…相葉ちゃんっ」
雅「…うわっ…どしたの?」
おいらが、声をかけたのが珍しかったのか
相葉ちゃんはびっくりしながら、それでも
笑って、問いかけてくれた。
…相葉ちゃんって、優しいよなぁ。
智「…あのさ、相談が…あるんだけど…」
雅「…ん?…なになに?」
智「…ちょっと、来て…」
おいらは、相葉ちゃんを人通りの少ない
廊下まで誘導して、話を進めた。
智「…おいらね、今日…」
おいらは、今日見た夢の話…。
それを、現実にしたいと話した。
智「…なんか知らない?…動物になれる物」
雅「…うーん、それはまぁ…いっぱいあるけど…
リーダーはより本物っぽいのが良いんだよね…?」
智「…そうだね、その方が良いかなぁ」
おいらがそう言うと、相葉ちゃんは
何かを閃いた様子でおいらの両肩を掴んだ。
雅「そう言えばさ、もうすぐニノの誕生日…
だよね…?」
智「…あ、本当だ」
雅「それまでには、何か見つけておくから
楽しみにしててよ!」
智「うんっ…任せたよっ」
おいらと相葉ちゃんの、秘密の計画は
こうして幕を開けたのであった…。