第11章 ガレット・トロぺジェンヌ
そして、待ちに待った…ニノの誕生日。
おいらとニノは、おいらの家で
誕生日を祝っていた。
智「…ニノ、たんじょおび〜おめでと〜」
和「智…ありがと♡…ケーキまで用意してくれて」
智「当たり前だよっ…ニノの為だからさっ」
おいらは、ケーキを切り分けて
ニノのお皿に盛り付ける。
ニノは、可愛い顔を、更に可愛い笑顔で
飾りながらケーキを頬張った。
…口の端に生クリームを付けて。
ああ、本当…こういう所あざといんだから…。
智「ニノ、クリーム…付いてる」
和「ん〜?…じゃあ、取って…?」
智「…っ」
ニノは、おいらの方に身を寄せて
顔をおいらの目の前に突き出してきた。
もうっ、本当可愛すぎっ…!
智「…はいはい…んっ」
和「…あっ」
おいらは、仕返しとばかりに
クリームをキスで拭いてあげた。
顔を離すと、ニノが顔を真っ赤にして
照れてる…。
そんなニノを見て、ニヤニヤしていると
おいらのケータイが震えた。
あ、連絡…来たかな?
そう思ってケータイを開くと、
案の定、相葉ちゃんから連絡が入ってた。
…なになに…。
そっか…プレゼントはもう、渡してあるんだね。
いったい、ニノは何を貰ったんだろう…?
智「…ねぇ、ニノ?」
和「ん?…なぁに?」
智「相葉ちゃんから…何貰ったの?」
和「…う、あ…」
おいらが、そう聞くと
明らかにニノが動揺しだした。
な、何その反応!?
凄く気になるんだけど…。