第10章 エクレア
翔「…んやっ…か、ずっ」
和「…ん?…どうしたの?」
俺は、優しく翔さんの耳元で
問いかける。
そうすると、翔さんは
顔を真っ赤にさせて、ゆっくり
呟いた。
翔「…か、ぎ…かけなきゃ…」
和「…ぷっ…そうだね」
俺は、翔さんの言葉に
笑いつつ、楽屋の鍵を閉めに行った。
鍵を閉めて戻って来ると
翔さんが、不思議そうに俺を見ていた。
和「…なあに?…俺の顔になんか付いてる?」
翔「なんで…笑ったんだよ…」
和「んふふ、それはね…」
…翔さんから『鍵をかける』なんて
言葉が出てきたから。
だってそれって…
俺とここでエッチな事するの、嫌じゃない
って事でしょう?
しかも本人が無自覚、なんだから…。
ちょっと可笑しいよね…?
和「…秘密だな〜」
翔「なんだよっ…教えろよ…」
和「そんな事より…」
翔「…なっ…そんな事よりって…」
和「こっちに集中しよ…?」
翔「…あっ…ひあっ…んんっ」
俺は、翔さんのシャツの裾から
手を滑らせて、胸の突起を弄った。
翔「…あんっ…んふっ…あっ」
和「翔さん、腰…揺れてるよ?」
翔「…いあっ…んんうっ…嘘だっ」
和「嘘じゃないって…」
翔さんは、変な所で意地っ張りだからな…。
そこがまた、可愛いんだけど。
俺は、そんな翔さんに
ニヤニヤしながら、翔さんのベルトを
外していった。