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CANDY☻BOX【気象系BL】

第10章 エクレア




言わなくていい事を口走った。
だけど…。

翔さんの反応を見ても
特に嫌悪感なんかは見られない…。

だから、今までに募らせた想いが
溢れ出た…。

お酒の勢いに任せて。


和「…実を言うとさ…」

翔「…うん」

和「もう、ずっと前から…翔さんが
好きなの」

翔「…うん」

和「俺…翔さんなら抱けるかも…」

翔「……」


そこで初めて翔さんが黙った。
そんな翔さんの表情を見て、俺の頭は
急速に冷えていく。

…俺、なんて事…。


翔「…本当なの…?和…」

和「…っ」


ここで、冗談だって言えばいい。
そうすればまだ…引き返せる。

だけど…。

もう、自分の気持ちに嘘なんて
つけない。


和「…本当だよ…気持ち悪いよね」

翔「…そっか」


お互いに黙ったまま。
気まずい沈黙が続く。


翔「…俺ん家…来る?」

和「…えっ?」


翔さんのその言葉に、頭をあげると
俺の目に、顔を真っ赤に染めた翔さんが映った。


和「…それって…」

翔「…うん、そういう意味で誘ってる…」

和「良いの…?」

翔「駄目なら、最初からこんな事言わないよ」


そう言った翔さんがあまりにも可愛くて。
俺は、二つ返事で答えた。


和「…うん、行きたい」

翔「…じゃあ、マネージャーに言っとく」


そうして俺たちは、店を出て
翔さんのマネージャーの車で、翔さん家に
向かった。


















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