第10章 エクレア
翔さんの家に着くと、俺は
翔さんを抱き締めた。
翔「…どうしたんだよ、急に」
和「だって、俺と…してくれるんでしょ?」
翔「…えっ…んっ…!」
俺は、翔さんの頭を優しく引いて
弾力のある赤い唇を自分のと重ねた。
翔「…んうっ…んふっ…ふあぁ」
和「…ほら、舌出して…?」
翔「…んっ…んあ…」
俺がそう言うと、翔さんがゆっくりと
舌を出してくれる。
俺、自惚れても良いよね…?
翔「…んっ…に、のっ…!」
和「…ごめん、ベッド…どこ?」
俺が、そう聞くと翔さんが顔を赤くして
俺の腕を引っ張った。
翔「…こっち…」
…うわ、可愛すぎ。
翔さんに連れていかれるまま、足を進めると
大きなベッドがある寝室に来た。
和「…ねぇ、本当に良いの…?」
俺は、ベッドに座る翔さんに
聞いた。
翔「…良いって言ってる…俺じゃ…嫌?」
和「そんな訳ないっ…ただ…」
翔「ただ…?」
翔さんが首を傾げて、俺を見つめてくる。
和「ただ…信じられなくて…翔さんが
こんなにも俺を受け入れてくれてる事に…」
翔「…だって、俺も好きなんだもん…和の事」
和「…っ!」
今、さり気なく『和』って呼ばれた…。
たまに番組とか、ライブで呼ばれてたけど。
ここ最近はずっと『ニノ』だったから…。
俺は、翔さんをベッドの上に押し倒した。
和「酔ってる訳じゃ…ないんだよね?」
翔「…うん」
俺は、翔さんに誘導させるまま、
その唇に再び、キスを送った。