第9章 マカロン･ダミアン

＊松本潤

俺がトイレに行ってる間に
リビングにいた酔っ払い達が大変な事に
なってた。

…なぁんで、翔は簡単に押し倒されちゃう
かな…。

翔は、酔うと
とんでもなく可愛くなっちゃうからな…。

それに、智さんはキス魔になっちゃうみたい
だし。

…まあ、可愛いから許せちゃうんだけど。

でも流石に、これ以上は…。

俺は、そう思って
翔の上に乗っていた智さんを引き剥がした。


潤「…ちょっと暴れないで下さいよ」

智「…は〜な〜せ〜！」


智さんは、俺から逃れようと
手足をバタバタさせてる。

ふいに、翔が気になって
和のほうを見てみると、和に渡された
水を飲んでた。

…この人達、酔うとめんどくさいな。


智「…もうっ…離せよっ」

潤「じゃあ、落ち着いて下さい」

智「…んな〜！」


…ダメだ。
まともに会話が出来ない…。

ああ、もう…和、助けてくれよ…。

和に助けを求めるべく
和の方へもう1度視線を向けると…


潤「…えっ」

翔『…んっ…んふっ…んんぅ』

和『…んっ…んんっ』


…何やってんだよっ！？
なんで、2人が熱いキスなんてしてんの！？

…舌まで絡んでる。

俺の翔が…。


潤「…くっそ」


俺が止めに入ろうと、立ち上がった時
俺のシャツの腕が引っ張られた。


智「…行くな」

潤「…え、な…に…んっ！？」


俺の唇も、暖かい温もりに
包まれた…。