第9章 マカロン・ダミアン
智「…んくっ…ごくっ…ぷはっ」
和「いい飲みっぷりで…」
智は顔を真っ赤にしながら
ビールを飲み干した。
…本当明日も休みで良かったよ。
和「潤、今日泊まっても大丈夫?」
潤「…ん?…ああ、大丈夫だよ」
和「本当ごめん」
潤「良いって…気にすんなよ。ほら、
翔もだいぶ酔ってきちゃってるし…」
潤にそう言われて、俺は
潤の隣に座って酒を飲んでいた翔くんを見た。
翔「…んうう〜…ビールはおいしいなあ…」
和「…本当だ」
潤「お互い様って事だよ」
翔くんは、テーブルの上に
頬を乗せながら、目をトロンとさせていた。
…うん、潤が可愛いって思うのも
無理ないかな。
智も、もちろん可愛いんだけどね…?
潤「…俺、ちょっとトイレ行ってくる」
和「どーぞー」
そう言って潤は、トイレへ行った。
残ったのは俺と、べろべろに酔った
この2人…。
智「…かずなりぃ…!キス…しろよっ」
和「翔くんがいるだろ…?」
翔「え〜?…見せてよ〜」
…何言ってんの!?この子たち…!
あ〜もう…。
俺じゃ収集つかないんだけど…。
俺がひとりでため息を吐いていたら
俺のスマホが震えていた。
…あ、仕事かな。
メールの内容を確認すると、やっぱり
仕事関係だった。
…よし、了解っと。
部下にメールの返信を
して、顔をあげると…。
俺の目にとんでもない光景が写った。