第8章 ベレ・バスク
智「…っふ…んっ…くっ」
…はあ。
俺、なんでこんな所で独り寂しく
ヌいてるんだろ…。
俺は、バーのトイレの個室で
さっき溜まった熱を吐き出そうとしていた。
…オカズは、もちろん…翔。
あの白い肌に…
赤い唇に…
細い身体に…
触りたい。
俺でいっぱいにしてやりたい…。
智「…っ翔…!」
もう、出そうっ…!
翔「…お兄さん?」
智「…っあ…!」
いきなり、扉の向こうから翔の声がして
驚いた俺は、そのまま熱を吐き出してしまった。
…うわ、情けねぇ…。
智「…な、んだ…?」
翔「え?…お兄さんが1人でヌいてるかなって」
智「…っはあ?」
なんで、バレてんの…!?
翔「…だって、お兄さん…僕で
勃起してたから…」
智「…っ」
くそ、見られてたか…。
さて、この状況をどうしたら…。
俺が考えていると、扉がコンコンと
叩かれた。
翔「…ねぇ、ココ…開けてよ。
僕が気持ちよくさせてあげるから…ね?」
智「…なんで?」
翔「今、理由が必要…?お兄さんだって
僕とヤリたいんでしょ…?」
智「…っ分かったよ」
俺は、素早く下着を履いて
個室の扉を開けた。
…これで良かった、んだよな…?
翔「お兄さん、エロい匂いがする…」
智「…あんまり煽るな…」
翔「…ふふ。キス、しよ…?」
翔は、俺の首に腕を巻き付けると
自分から口を開けて、俺を待っていた。
…こんな事されて耐えられる訳がない…。