第7章 ミルフィーユ
雅「…潤?」
潤「…別に服なんて、良いから…」
雅「どうして…?気に入らなかった?」
潤「ちがっ…!そうじゃなくて…その…」
潤は、試着室の前で
モジモジし始めた。
…本当、どうしたんだろう。
俺が潤の言葉の続きを待っていると、
潤が顔を真っ赤にしながら、俺を見つめて
言った。
潤「…服じゃなくて…。まーが欲しい…」
雅「…っ!?」
俺は、驚き過ぎて
言葉が出なかった。
…潤が、そんな事言うなんて…。
あ〜っ!
なんで録音しとかなかったんだろ!
こんな事、絶対ないのに…!
潤「…ねぇ、まー?」
雅「…もう、帰る…?」
潤「…うん…」
雅「じゃあ、帰ろ…」
潤が、元々着ていた服に着替えるのを
待って、俺達は早々に潤の家に帰ってきた。
潤が、家の鍵を開けた途端…。
俺は、潤にキスをした。
潤「…ぅんっ…!んんっ!…んあっ…あっ」
玄関の壁に、潤を押し付けて
口をまさぐる。
舌を絡めると、潤の身体が
ピクピクと反応する。
潤「…っは…ふあっ…んんっ…まあっ…」
雅「…な、に…っ?」
潤「…ベッド、行こうよ…」
雅「…そうだね、身体痛くなっちゃうもんね…?」
俺は、潤をお姫様抱っこして
寝室へと向かった。