第7章 ミルフィーユ
和「…それじゃ、俺…トイレに行くんで」
雅「うん」
和「…分かってると思いますけど…」
雅「…大丈夫!もう、なんにもしないから!」
最後まで、ニノは俺を疑ったまま
トイレに行ってしまった。
…ニノにああいう事バレると
厄介になるんだな…。
勉強しとこ…。
潤「…まー?」
雅「…ん?どうした?」
俺が、再び潤に視線を戻すと
潤は今にも泣きそうな顔をしてた。
…な、なんでそんな顔してるの!?
雅「…潤?…どうしたの?」
潤「…ごめん。俺、まーの事見捨てるような
真似して…」
雅「…え?…そんな事で謝らなくて良いよ?」
潤「…でもっ!…俺も興奮しちゃったし…」
…あ、興奮してくれてたんだ…。
なんかそれだけ聞けて、充分なんだけどな…。
雅「…良いって。…あ、ねぇ潤…」
潤「…ん?」
俺が、手招きすると
潤は俺の足の間にすっぽりと入ってきた。
…さっきのニノの時とは違うっていうのが
凄く優越感なんだよなあ…。
雅「…俺達さ、GW1日だけ休み、貰えたでしょ?」
潤「…うん」
雅「どこ行きたい…?」
潤「…え?」
…そう、俺達はGW中に
1日だけ休みを貰えていたんだ。
だから、この日は絶対に2人でどこかに
出かけたいって決めてたんだ。
…潤の好きな所なら
どこへでも連れていくからね…?