第5章 第3話
和奏「…」
今日は一花と飲みにいく日。
もう出かけないといけない時間なんだけど、服を決めるのに以外と時間がかかっている。
和奏「これでいっか。」
行き先は居酒屋なので、ジーンズにシフォン素材のチュニックワンピをきて、あとはワンポイントでネックレスというラフな格好に着替え、
早足に家を出た。
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和奏「(ここでいいんだよね…)」
集合時間になんとか間に合い、おそるおそる居酒屋ののれんをあげる。
和奏「…」
ガヤガヤと騒がしい店内を見渡していると、
私に気付いた一花がこっちに向かって手を振って暮れた。
私も急いでその席に向かう。
ドサッ
和奏「ふぅ〜、ごめんねー。時間がギリギリになっちゃった。」
一花「いいよ〜。久しぶりだねぇ。」
なんか一花の言動がいつもよりくねくねしている。
まさか…
和奏「一花、もう飲んでたの?!」
一花「うん、ビールひと瓶くらいだけどね。」
和奏「ひと瓶くらいって…そうとうだからね?!」
一花「じゃあ、ひと瓶そうとう…?ひと瓶そうとうってどゆこと〜?」
和奏「…」
一花「ねー、きいてる?」
…呆れた。
もう頭働いてないし…
今日は私が運ばないといけないパターンか…。
一花は酔っ払うと話したいだけ話して、疲れたら、寝る。
一花「今日さぁ〜、予約してたDVD取りに行って、午前中それずーっと見てたからさー背中痛いんだよね。」
和奏「DVDって、前言ってたやつ?」
一花「そーそー。アンダーメモリー、略してアンメモ!」
和奏「知ってる。」
一花「もうめっちゃ感動したー。あそこの五島さんのセリフとかさぁ〜。」
内容を思い出してか、一花の目には涙が浮かんでいた。
和奏「…」
一花「『自分を信じない限り、誰もお前を信じない』」ってさー、潤くんがイケボで言うところとか…!
本当にヤバいんだってーもー。」
和奏「ほへー。」
一花「アンメモは本当にいいアニメだった!castも豪華だしー。」
和奏「…」