第5章 第3話
一花がアニメのことを話すときは、詳しい説明もいれてくれるからなんとなくわかるけど、
酔っ払うと自分が思ったこととか感じたことをバンバン言うから、よくわかんない。
一花「それでさ、セレナも成長したなーって。」
和奏「すいませーん、げんげの唐揚げひとつ。」
店員「あいよっ」
一花「和奏〜、聞いてないよね?」
和奏「聞いてる聞いてる」
一花「雑くない?」
和奏「雑くない。」
一花「ま、良いや〜。あ、そーいえばさー、のぶくんとけんぬとまえぬのラジオでー、Mihaelaの話してたんだよね」
和奏「え、本当?!」
ここは自分の働いてる店として、ちょっときになる。
一花「そーそー。のぶくんスイーツ大好きだからさ、お菓子屋巡りしてるんだって。可愛すぎか!」
和奏「その、のぶくん?はなんて言ったの?」
一花「なんか、この辺で1番美味しい店はMihaelaだって言ってた。」
和奏「本当!」
一花「あとはレジの子が可愛いとかなんとか…って、レジって和奏じゃん!」
和奏「う、うん。」
一花「ずるいー、羨ましすぎるぞ!和奏のばかぁー!」
和奏「え、え、なんで。」
一花「のぶくんに可愛いって言ってもらえるなんて…」
和奏「でも私、その人のことよく知らないし…」
一花「じゃぁ、私が教えて差し上げましょう!!」
和奏「え」
…このあと一花が寝るまで、のぶくんって人の説明をされた。
どんな人かはわかったけど…これ知って何になるんだ。
和奏「すいませーん、会計お願いしまーす」
店員「あいよっ。3698円だね。」
和奏「…」チャリンチャリン
一花「ぐおー」
店員「あいっ、ありやとっしたー。」
和奏「ごちそうさまでした。」ガラッ
和奏「私の家より一花の家の方が近いよね…」
私は爆睡してる一花を引きずって、一花の家に言った。
部屋に入ってベッドに運び終わると、一気に眠気が襲ってきて、その場で寝てしまった。