第9章 旅行に行こう 1 ※
二人とも簡単に身体を洗い、温泉へ入る
カ「は~、気持ちいいな」
「あぁ。こういうのなら人の目も気にしなくていいしな」
煌はフゥ、と小さく息を吐き肩まで浸かった
「てかさ」
カ「ん?」
おもむろに呟く彼の言葉に耳を傾ける
「指輪もそうだし、今回の旅行もさ・・・」
目を合わせず、言いよどむ
催促はせずにその先の言葉を待った
「勝手に・・・・俺が決めちゃてたけど、よかったのか?」
なんだ、そんなことか
そんなこととはなんだ!なんて言うことはないだろうが、喉まで出掛かったのを飲み込む
カ「煌が俺の事を考えてくれて決めてるなら嬉しいから、構わない。粋なサプラァイズは大歓迎だ・・・そう昔言ったのは煌だろう?」
そう伝えると安心したのか、こちらを向いて微かに微笑む
「あーうん。そっか・・よかった」
温まった煌の手が頬に添えられ、そのまま静かに唇が重なる
頬にあった手が耳を撫で、思わず声が漏れた
それを見計らったように彼の舌が早急に潜り込んでくる
カ「ぁ、んふ・・はぁ、んん」
キスをしながら耳を撫でていた手が首筋を滑り、胸の突起に触れる
カ「んぅ、や・・・外、だ、から・・ふ、あぁ!」
「個室用だから大丈夫でしょ」
外であることはさして気にしていないのか、乳首を弄る手を止めずあっけらかんと言い放つ
そのまま煌の手は下へと滑っていき、蕾を撫でた
カ「ひゃっ!ま・・ほんと、に・・・ん、スるの、か?」
彼に問うと返事の代わりに指が蕾へと侵入してくる
カ「く、ふ・・は、ぁ」
「風呂でシてみたかったし、せっかく温泉来たから」
そう囁き、ニッと笑う
その間も指は的確に俺のいいところを刺激していく
カ「あぁ!は、や・・んんっ!ぁ、煌・・」
「ん?」
カ「も・・は、やくぅ」
煌によって溶かされた蕾は彼を欲してキュウキュウと収縮する
「わ、その言葉堪んない」
ズルッと指を抜かれる
尻を抱えられ、煌自身を宛がわれた
「愛してるよ、カラ松」
どこまでも優しい声で放たれた愛の言葉
胸が温かくなり、涙が溢れそうになる
カ「俺も・・・愛してる」
彼もそんなふうになってくれるだろうか
そんな想いを込めて、煌の首に腕を回した