第9章 旅行に行こう 1 ※
煌自身がゆっくりと内壁を分け入る
小さな快感がゾクゾクと身体に走った
「大丈夫か?」
奥まで入ると一息おいて問われる
カ「あぁ」
「当たらないようにするけど、背中とか痛くなったら言えよ」
対面座位に近い形で向き合っているが、俺の背には温泉の縁がある
夢中になったら当たる可能性もあるだろう
「動くぞ」
煌が腰を揺すると水面がパシャパシャと跳ねる
カ「あ、はぁ!ん、あ・・あぁん!」
お湯の中で揺さぶられる不安定さに、思わず煌にしがみついた
それが嬉しかったのか、彼の動きが速くなる
「はっ、く・・はぁ」
カ「あぁあ!や、待っ・・は、げしっ・・・お湯、入って、んあぁ!」
煌の熱と同じくらい熱いお湯が中に入ってくる
カ「煌、んん!あつ、い」
「俺、も・・・逆上せそ」
そう言って繋がったまま尻を抱きかかえるような状態で彼は立ち上がる
慌てて煌の腰に足を絡めた
その状態のまま軽く揺すられる
自分の体重によってより負荷がかかる
カ「はぁっ、あ・・ふか、んやぁあ!」
「こうやって、色んな体位も試してみような」
コクリと小さく頷く
意外と好奇心旺盛だな、なんて頭の隅で考えるが近付く限界によりすぐにどこかへ飛んでしまった
カ「も、イく・・ふ、ああぁぁあ!」
互いの腹を俺の精液が汚していく
ほぼ同時に彼も俺の中で熱を放った
「んん!うっ、く」
カ「ぁ、いっぱい、出・・てる」
トクトクと注がれる熱
それすらも愛おしい
相も変わらず俺を抱えたまま煌は温泉の縁の腰かけた
「ヤバい、腰死にそう」
カ「試すのはいいが無茶はするなよ」
「まぁ・・・カラ松とセックス出来なくなるの嫌だし。たまにしか無茶しない」
たまにはするのか、仕方ない奴だな
込み上げる愛おしさから口付けを贈り、しばしの間甘い余韻に酔いしれた