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【男主】愛のウタ【カラ松】

第4章 君が生まれた日


お祝いと称した酒盛りが始まって数時間
俺は仕事があるから程々にしてるが、他はすっかり出来上がっている
いや、カラ松もあんま飲んでないな

ト「てかさ~、二人よく続いてるよねぇ」

十「うん、確かに~」

てか、こいつら帰る気あるのか?

ト「ねぇねぇ、僕気になってたんだけど・・・どっちからなの?」

「何が」

ト「んも~、決まってるでしょ!こ・く・は・く・だよ」

チラッとカラ松をみる
目が合うが、恥ずかしいのか俯いてしまった
まぁ、止めないってことは言ってもいいのか

「・・・カラ松からだけど」

お「え~、一之瀬からじゃねぇの?」

酔っ払いめんどくせぇな
つか、そんなこと知ってどうすんだ

「カラ松が俺を好きになってくれて、受け入れてくれるから俺も好きなの。俺の世界を変えてくれたから」

ト「へーー」

「・・・」

こいつ・・・

「興味ないなら最初から聞くなよ」

ト「興味ないっていうかぁ、相変わらずだなって・・・」

そこまで言ってトド松が瞼を閉じていく

「おい、寝るなよ」

そこでふと気付く
さっきから静かすぎる
トド松から視線を外すと、テーブルに突っ伏したり床に転がったり

「・・・冗談だろ」

カ「すまん、起こして帰るから」

眉を下げて泣きそうな顔をしている
そんな彼を見て、小さく溜息が漏れた

「いいよ。明日あいつらに片付けさせといて」

言いながら側のソファにドサッと座る
するとカラ松も隣にそっと座った

「あんま飲んでないけどいいのか?」

カ「あぁ、弱いからな。それに俺まで潰れたら帰れないと思って」

酔いつぶれて寝ている5人を一瞥する

「ったく、気ままでいいよな」

カ「・・・怒ってるか?」

またも泣きそうな顔をしている

「別に。次は休みの日にしてくれれば」

カ「次って」

意外だとでも言いたげに少し驚いた顔をするカラ松

「今日見てて思ったんだ、あんた達6人の輪っかは壊しちゃいけないんだろうなって・・・それに」

カラ松の頬に手を添える

「俺にとってカラ松が大事なように、カラ松にとってあいつらは大事だろ?」

カ「煌・・・あぁ、そうだな」

「俺はそこからカラ松を奪うって言い方合ってるか分かんないけど、その輪っかを崩しちゃうからな。だからこういう時間が必要になる時だってあるだろ」


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