第4章 君が生まれた日
side.煌
あれから互いの家に報告したり、手続きのことを調べたりと何かと慌しく、あっという間に時間が過ぎた
そうこうしてる間に前日になってしまった、カラ松の誕生日の
一応プレゼントは用意したものの、プランは立てていない
平日だし仕事帰りにプレゼントを届ける位だろう
まぁ、また後日デートにでも誘うか
そう考え、取り敢えず夕飯を済ませようとすると
ピンポーン
呼び鈴が鳴る
来客なんて珍しいな
「はい?」
カ「あ、急にすまん」
戸を開けると申し訳なさそうにしているカラ松が立っていた
「何、どうしたの」
カ「実は・・」
お「俺達明日誕生日だからさぁ」
十「お祝い!」
話出そうとするカラ松を押し退けて現れたのは、おそ松と十四松
玄関から身を乗り出して廊下を除けば、六つ子が勢揃いしていた
お「酒もつまみもあるしさ」
そう言われてそれぞれの手を見ると重そうなビニール袋を持っている
「・・・」
カ「えと、あのな」
「はぁ、あんま騒ぎ過ぎるなよ」
別に断る理由はない
そんなに遅くまでじゃなければ問題ないだろう
そう思ってカラ松の手から荷物を奪う
お「よっしゃ~!」
ト「一之瀬君、やっさし~」
「おい、騒ぐなって」
了承した途端、我先にと室内へ走って行く・・・後ろをゆっくり一松が歩いていった
玄関には俺とカラ松
カ「・・・いいのか?」
「いんじゃない、たまには。あんま遅くまでは無理だけど」
そんな会話をしながらリビングに向かうと、既に缶ビールやつまみが広げられている
「あんたら、あんま汚すなよ」
ト「え~、一之瀬君潔癖?」
「明日仕事だから掃除してらんないだろ・・・あんた達がやってくれるならいいけど」
ニヤッと意地悪く笑ったのが自分でも分かった
お「おい、お前ら!汚すなよ!!」
チ「一番汚しそうなのお前だからな!」
ワイワイガヤガヤ
誕生日のお祝いにしては賑やかな時間が始まったのだった