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【弱ペダ・荒】狼な王子様?

第2章 男は皆・・・とは言うけれど


荒北の腕が伸ばされ頭を撫でられる。そして、頬に手をあてられ、そのまま、このまま・・・・と怖がって目をつむった瞬間
「来たぞー」
「邪魔するぞ」
「名と二人きりにはさせんぞ」
とどかどかと足音がして皆が勝手に入ってくる。
「靖友は危ないから俺んとこでもいいんだぞ」
と新開に言われ
「よけー危ねーよ」
と呆れ顔の荒北
「名、夕飯は大丈夫なのか」
と福富。皆それぞれ指定席といわん場所に当たり前のようにつく
「む、靖友、こんなところに置きっぱなしではないか」
と東堂がとあるものを指さす。お互い暗黙の了解でふれてなかったのに
「ばっ!!」
「東堂先輩!」
名が反応したことで部屋が固まる。
「せっかくふれなかったのに!」
「そーだよ!なにしてくれてんだ東堂!」
「なぜ俺がそん・・・・ぶっ」
枕が飛ぶ。投げたのは名。
「ははー、俺に勝とうなんてまだまだだぞ名」
と東堂が軽く投げ返す
「東堂先輩のバカ!」
ともう1投げする
「あたらんなー」
とまた返す東堂。そこに
「てめぇら!それは俺の枕だ!!!勝手に投げんな!」
「うっ。」
と今にも投げ返そうとする名が止まった。
その様子に新開は大爆笑で、お菓子を広げ、他愛ない話からレースの話になり夜が更けていく。荒北がシャワーに入ってる間、名が居場所なくベットの上でうつらうつらとし始めれば新開達は部屋に戻ることにした。
「何かあればすぐ俺の部屋にくるのだぞ」
「ま、靖友だし大丈夫だと思うけど気をつけろよ。」
「信用が有るのか無いのかよく分かりませんね」
と笑うと福富に呼ばれる
「荒北はあんな言動だが、きちんとした奴だ。信じていい」
「・・・・はい」
名に見送られ、皆がそれぞれそう言って出ていったと荒北にメールがはいっていた。
(つーことは部屋に名ちゃんと二人きり・・・・・やべぇ)
けれど、信じて良いと福ちゃんのお墨付きとかかんべんしてくれ。で、当の本人は自らまな板の上でもうすでに眠た気で、主将がああ言ったせいかすっかり安心しきっていた。
(勘弁してくれ・・・)
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