第4章 君と一緒なら…
"一緒におろうや…?"
そう言って
私に向けられるキラキラの笑顔は
私がこの世で一番大好きな宝物で…
出来ることならば
この笑顔をずっと側で見ていたい
そう思っていた…
でも今私に差し出されているこの手を
本当に私は掴んでもいいんだろうか…?
もしまたこの手を
離さなきゃいけない時が
きてしまったら…?
そう思うと怖くて足がすくんで
逃げ出したくなる…
でもそんな怖くて前に進めない
私を見透かしたように…
「あかんぞ…花
今さら嫌やとか言うなよ?
お前じゃないとあかんて
俺に思わせたんやから…
責任もって俺の側におれ(笑)」
そう言って村上さんは私の腕を引き寄せ
体全部で私を包み込む…
いつもいつも思うんだ…
村上さんはずるいって(笑)
私の心を乱して
ぐちゃぐちゃにしては
いつの間にか
奥の方まで入りこんで
住み着いてしまう…
好きで好きで
大好きで…
離れられなくさせる…
やっぱり私はこの人には
全面降伏するしかない(涙)
悔しいけど
そう思うから
「ずっとずっと…
村上さんが嫌だって言っても
側にいて離れてあげませんからね…(笑)?」
大好きなキラキラの笑顔を
一番近くでずっと見続けてやるんだ(笑)