第4章 君と一緒なら…
「なんで…村上さんが謝るんですか…?」
そう深々と下げられた頭を見つめ
問いかけると…
村上さんは頭を上げ
私を見つめるとゆっくりと話始める…
「昨日すばるから…
お前とすばるがあの日一緒におった理由…
聞いたんや…
お前が俺に電話くれた日…
出てやれんくて…
一番必要なときに
側におってやれんでほんますまん…。
お前はあの時俺を頼ろうとしてたのに
俺がお前に隠し事したせいで
お前を突き放してたんやな…
それやのに…
くだらんやきもちやいて
何も話してくれへんことに怒ったりして
ほんまに情けないよな…(笑)?」
そう言って私を見つめる村上さんの顔は
笑ってるのに今にも泣いてしまいそうで
勢いよく首をブンブンと左右に振ると
そんな私の手を
村上さんはぎゅっと握りしめて…
「ありがとうな…花。
でも情けなかったんは潔く認めるわ(笑)
そやけどお前のことを
このまま諦めんのは…嫌やねん…
あほみたいに意地はって
会われへん間も
毎日ずっと花のことばっかり考えてた…
お前には
ほんとの俺を知ってもらいたし…
花のことを俺ももっともっと
知りたい…
やからこれからも一緒におろうや…?」
そう言って
私をまっすぐに見つめる村上さんは
私の大好きなキラキラの笑顔で
笑っていた…