第4章 君と一緒なら…
あぁ…
今日もまた朝がきた…
憎たらしくカーテンから差し込む光を
恨めしく睨み付ける…
でもそんな大嫌いな朝も
くるりと反対側に寝返りをうてば
私の隣で気持ち良さそうに眠る
村上さんの顔が現れて
少しだけ幸せな朝に早変わりする(笑)
少しずつここでの生活になれ…
一人じゃない朝になれ…
いつのまにか
ここが私の居場所になった…
そんな幸せを噛み締めて
すぐ目の前にある
無防備な寝顔を
にんまりと見つめていると…
「朝から視線が熱いわ…花(笑)」
なんて少し掠れた声がして
布団から伸びた腕が
私の体を優しく引き寄せる…
私は知らなかったんだ…
ずっと長い間一人の世界に閉じこもり
他人との関わりを嫌ってきたから…
踏み出した先に
こんなにもキラキラ眩しい
世界がまっていたなんて…
私の暗く止まったままだった世界を
村上さんは遠慮も容赦もなくぶち壊し
私をキラキラまぶしい外の世界に
連れ出してくれた…
そんな君と一緒なら
私の世界はどこまでもキラキラ眩しく
回り続けられるんだ…
∞end∞