• テキストサイズ

君と回る世界

第4章 君と一緒なら…


ぎゅっと抱きついた体から伝わる

心臓の音や体温…匂い…


その全部が嬉しくて

幸せを噛み締めていると



「ほんならはよ準備してこい(笑)」


なんて意味不明な言葉と一緒に


村上さんはくるりと

私の体を反対に向かせると

その背中を押す…




そして言葉の意味が解らず


「はい…?

あの…一体何の準備を…?」



そう言って慌てる私に



「これからずっと

俺の側におるって言うたやろ?

やからはよ荷物をまとめてこい!」



なんてあり得ないことを


笑顔で言い放つ…(汗)



「いや…言いました…けど…

でもあれは…そういう意味ではなくて…」



「あかん!!

ここにおってまたあいつが来たら

どうすんねん!?」




そんな迫力満点の言葉に負け


仕方なく部屋に戻り

とりあえず必要なものを

詰め込み



ため息をつきながら

家を出た私を待っていたのは



私だけに向けられる


大好きなキラキラの笑顔だった(笑)
/ 88ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp