第1章 暗く淀んだ世界
「…岡村さん……(涙)?」
「"岡村さん"て…(笑)
前みたいに将生くんって下の名前で
呼んでええのに…」
そう言って私の地獄のような表情に
一ミリも気付くことなく
"岡村さん"は楽しげに私に
笑いかけてくる…
だからどうにか解らせたくて
「いやいや…そんな仲じゃないですし…」
私なりに迷惑ですよ?
と遠回しながら言っているつもりなのに
「いやいや少し前までは
そんな仲やったやんか(笑)」
なんて岡村さんはやっぱり気付くことなく
更には私の肩に馴れ馴れしく
腕を回してくる…(汗)
「やめて下さい…?」
「またまた(笑)」
「いや…マジで…(汗)」
「うん…大丈夫大丈夫(笑)」
……腹が立つほどに
こいつとは会話が成り立たない(怒)
だからこいつは私にとって
人生最大の汚点…
なんだろうな……(涙)