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君と回る世界

第3章 ほんとの君は…?


すばるside

収録のために

早めに入った楽屋の中…


おるよ…おるよ…

負のオーラ全開の

悩めるゴリラが…(笑)



でもそんな落ち込みまくりなひなに

特に触れることなく


空いてる椅子に座り

スマホを眺めてたら


呼んでもないのに

ふらふらと俺の隣に来たひなは


聞いてもないのに

1人で喋り始めて…


聞きたくもない話を

話し始める…(笑)



「すばる…何か昨日からな…

花と連絡取れへんねん…

朝コンビニも行ったんやけどな…

無断欠勤してるみたいで…

何か嫌な予感がすんねん…


あいつに何かあったんちゃうかな…?」



そう言って不安げにため息をつくひなに



「まぁ、でも何かあったんなら

連絡くるんちゃう?」



なんて適当にあしらって

スマホをいじってたら



「そうかぁ?

いや…でもなぁ…」



なんてぶつぶつと独り言を

言い始める…(笑)




どんだけ心配してようと…

教えたらへんよ…?



お前が心底今心配してる相手が

今俺の家におることは…




だってお前が悪いんやぞ…?


ちゃんとあいつを見たらへんから…




俺がこいつを守る…


泣きつかれて眠ってるあいつを見て

そう決めたから…



お前にはもう返したらへん…
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