第1章 暗く淀んだ世界
はぁ…今日もやっと一日が終わった…。
人の顔を見るのも
人と会話をするのも
もうお腹一杯でこれ以上は限界だ(笑)
そんな私のバイト終わりの日課は
お弁当とアイスを購入し
家までの道を歩いて帰ること。
この時が
私は一日で一番幸せな時なのかもしれない…
だってこの後は
家でお弁当を食べながら
好きなドラマのDVDを見て
食後にはゆっくりとお風呂につかり
風呂上がりにはアイスを食べ
眠る前にはベッドの中で
読みかけの小説を読む…
考えるだけで
口元がだらしなく緩んでしまう(笑)
そう…
この時の私は
この後に待っているはずの
そんな幸せな時間の数々が
ことごとくめちゃくちゃになることを
まだ知らなかったんだ…。