第3章 ほんとの君は…?
村上side
「お前あほやろ(笑)?」
俺がそう言って笑った瞬間
俺を見つめる花の目が真っ赤に染まり
「あほって…何ですか…それ?」
なんて文句を言いながら
その目からぼろぼろと
大粒の涙がこぼれ落ちる…
そんな涙でぐちゃぐちゃな花の顔を
両手で挟みまっすぐに
不安気に揺れる目を見つめて
「だって俺お前が好きやもん(笑)」
そう言ってにんまりと笑うと
今度はほっぺたが真っ赤に染めて
「へ…あの…好き…?私が…?」
なんて分かりやすく慌て初める(笑)
そんな花がかわいくて
「そうや…お前が好きや(笑)
てことやからお前に触ってもええか(笑)?」
そう言って小さくうずくまる
花の体を抱きしめると
小さな花の手が俺の服をぎゅっと掴んで…
「ほんとに私でいいんですか…?
私プチ引きこもりだし…人嫌いだし…
暗いですよ…?」
なんてネガティブ満載な言葉を
投げ掛けてくる…(笑)
あぁ…ほんまに恋愛はめんどくさい…(笑)
でも俺の言葉で一喜一憂して
くるくるいろんな表情を見せてくれる
こいつのためやったら
そんなめんどくささも
ちょっと楽しいかもなんて思えるから…
「ええよ…お前で(笑)
プチ引きこもりで…人嫌いで…暗いお前が
俺は大好きやからな(笑)」
めんどくささもまとめてどんと
かかってこんかい(笑)!!