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君と回る世界

第3章 ほんとの君は…?


「おい…何してんの(笑)?」


ベランダに飛び出し

1人膝を抱えてうずくまっていると


そんな明るい

村上さんの声が聞こえてきて…



「私のことはいいですから…

みんなのとこに戻って下さい…」




うずくまったまま

顔も上げずそう小さな声で呟くと




「あいつらやったらもう帰らしたぞ?

ほやから中入って飯食い直そうや?」



そんな言葉と一緒に

私の肩に村上さんの手が触れる…



あぁ…まただ…


こんな時でさえ壊れた私の心臓は

村上さんに触れられるだけで

どくんどくん…とうるさく騒ぎだすんだ…


そんな自分が嫌で


「触らないで…下さい…」


そう言って私の肩に触れる手を

振り払うと…



村上さんのくりくりしたキレイな目が

驚いたように私を見つめる…



その目を前にすると

我慢していた感情が溢れだして


「嫌なんです…もう…

こんな風に…自分が自分じゃなくなるのも…

自分の気持ちをコントロール出来ないのも…


村上さんだって

きっと私をからかってるだけで

私を好き…なわけじゃない…のに…」



なんて…


ぐちゃぐちゃな感情を

ぐちゃぐちゃな言葉にして


ぶつけてしまう…



情けなくて…

弱虫で…

醜い…



こんな自分が


私は

大嫌いだ…
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