• テキストサイズ

【R18】校舎内の秘密基地。 〈四葉 環〉

第2章 2人だけの秘密基地


「お、おじゃましまーす。」

私は何故か緊張してしまいそう言いながら部屋に入る。

「なんで自分の部屋なのに、挨拶してんの(笑)
おじゃましまーす。」

そう言って四葉くんは笑っている。

「もー!そんなに笑わなくてもっ!!」

「やっぱ、まおっちっておもしれー。」

なーんてことを言ってやがる。

そう言えば私たちは、会ったばかりだと言うことに今更気がつく。


まぁいっか…四葉くん…おもしろそうだし!


「ねぇ!四葉くん!」

「んー??なに?」


「よかったら四葉くんの事 聞かせてくれないかな?」

私は四葉くんのことを何故か知りたいと思い、気がついたらそんなことを言っていた。


「ふーん。まおっちって俺のこと知りたいんだ?」

そう言って四葉くんは 顔をグイッと近づけてきた。

「い、いや。なんてゆーか…そ、その…」

「ぷっ…やっぱおもしれぇ! 冗談だっつの(笑)」

そう言って四葉くんの顔はすっと離れていった。


「もー!!からかわないでよっ!!!」

四葉くんを軽く叩きながら、2人で一緒にソファーに座った。


「四葉くんはさ…」

「環。」

「え??」

「環…でいい。」

「え。でも。」

まさか彼からそんな言葉が出るとは思っていなかったから、少し戸惑ってしまった。


「いーから!ほら。環。」

「え、えと… た、たま…き。くん??」

「ん。ごーかく。」


そう言って、四葉…環くんは 私の頭を軽く叩いた。


私は火が出そうなほど真っ赤になった頬を、俯いて隠しながら

「ばか。」 小さくそう呟いた。


彼に聞こえないほどの小さな声で。



その時、彼の頬も赤く染まっていた事に、
俯いていた私が気づくはずもなかった。

/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp