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【R18】校舎内の秘密基地。 〈四葉 環〉

第2章 2人だけの秘密基地


キーンコーンカーンコーン


授業開始のチャイムがなる。

私は四葉くんが待っているであろう、資料室の前まで歩いていった。


「よ。まおっち!」

案の定、彼はそこで待っていた。

「なんで、こんな所でサボんの??」


「まぁまぁ。ちょっと見てて!!」

そう言って私は、資料室の中にある僅かなくぼみを押した。
すると…そこから機械音がし、目の前に扉が現れた。


「うわぁ。おじーちゃんが言ってたことホントだったんだ!」

そう言ってはしゃぐ私と、口が開きっぱなしの四葉くん。

「な、なぁまおっち? なにこれ?」

やっと彼が口を開いた。



「おじーちゃんがね!真緒はわしの孫じゃから、特別に部屋を用意してやろうって言ってくれたの! 私も使うのは今日が初めてだったから、ホントかどうかも知らなかったんだけどね(笑)」


そう言って笑うと四葉くんもつられて口元を緩めた。


「そん中。どーなーってんだろな?」

四葉くんはワクワクしているようだった。


そして私たちはまだ、おじーちゃんしか入ったことのない、その「秘密基地」へと足を踏み入れるのだった。
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