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【R18】校舎内の秘密基地。 〈四葉 環〉

第2章 2人だけの秘密基地


私の席は…

右に和泉くん。 左に綾乃。 そして後ろに四葉くん。

という構成になった。


そして今は、数学の授業中である。

先生「はい。それでは、問題を解いてください。」


先生の指示があり、生徒のみんなが教科書と、にらめっこを始めると 後ろからくしゃくしゃになった紙が、飛んできた。

「ん?なにこれ??」


そう思って開くと…。




まおっち。 校長とどーゆー関係?
親子?苗字が一緒って…
偶然とは思えない。



そう書かれてあった。


別に隠す必要はない。




親子ではないけど… おじいちゃん?に近い人かな??



そう書いて こっそり 後ろ側に手を伸ばし、紙を渡した…ん?


いや。渡せてない。私の手は紙をしっかりと握ったまま 宙に浮いている。


「よ、四葉くん??」

先生にバレないよう、後ろを向きながら声をかけると、

なんと… 彼は… 寝ていた。


見事な爆睡状態だ。 このままだと先生にみつかるよね。

そう思いながら悩んでいると…


「四葉さん。 王様プリン。あとで食べますか?」

そう言って彼の頭を軽く叩いたのは…
そう。和泉くんだった。


その、瞬間。



がばっ!!!!!


「まじで!!食う!!!!」


四葉くんが一瞬にして起き上がった。


あまりにも大きな声を出したので、先生に軽く叱られていた。


「あ、あのー。四葉くん。これ!」

そう言って私はさっき書いた紙を、四葉くんに渡した。


「おー!さんきゅ。 まおっち!」


そうして、四葉くんから紙が送られてくることもなく 授業が終わった。


すると…

「まおっち。 次の授業サボろ…?」


四葉くんがそう話しかけてきた。


「なんで??サボったりして大丈夫なの?」

何を言ってるんだ。と思いながら聞き返す。


「おう。だから、お願い。」


「んー。まぁ私も 少しめんどくさいと思ってたから いーよ!」

本当はいけないって分かってるけど、四葉くんとなら何故か心強かった。


「まじで!さんきゅ!」


まぁ、次、古文だし…大丈夫だよね。

そう自分にいいきかせて、 良からぬ噂がたたぬよう、四葉くんとは別々に教室を出た…


「3階の資料室の前で待ってて。」


そう四葉くんに言ってから。

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