• テキストサイズ

toi toi toi【進撃の巨人】

第4章 再会


「おぉ!エルヴィン達もやってるな」

「どうしようナイルッ!私あっちに行っても良い!?」

ガシッとナイルのジャケットを掴む。上官の許可無しに、持ち場を離れる事は出来ない。

「どうしたエマ。お前はエルヴィンから外されたんだろう」

「そのエルヴィンが追ってる人、昨日私を助けてくれた人達なの!」


エマの言葉にナイルは目を見開いた。しかし彼は至って冷静に、諭すように口を開いた。


「……気持ちは分かる。だが落ち着け、今行ってどうするんだ」


ナイルの言葉にハッとする。確かに何が出来るというのか。それでも……

「エマ。昨日は彼等に、寝る場所を用意してもらったんだろ?エルヴィンは必ず連れて帰ってくる。今日の寝床はお前が用意してやれ。地上に出たら、すぐに宿舎へ向かう許可なら出してやる。もう十分働いて貰ったからな」


その言葉にエマは、握り締めていたナイルのジャケットを手放した。


「……ありがとうございます」


ナイルに向かい、エマは深々と頭を下げた。
自分がどんな表情をしているのか、見当がつかない。

また会えるという喜びと、敵対とも言える自分の立場。期待と不安が入り混じった、不思議な感覚だった。
/ 128ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp