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レッテル 1

第55章 男達の闘い




「喧嘩も株と同じだ。」

バコッ―――

ドガッ―――

身を守る竹井先輩に林山の拳が降り注ぐ。
先程からずっとこの状態だ。
そのため、竹井先輩の腕は悲鳴をあげていた。
それに、先程から降っている雨が鬱陶しくてしかたない。
視界も遮られる上に、体温を奪われる。
でも、こういうとき、自分の特攻服が短くてよかったと彼は感じていた。

「株株株株って、俺は別に株とか興味ねぇよ。」

「あ?」

竹井先輩の言葉に一瞬林山の手が止まった。
その隙をついて、

バコッ―――

足で金的を食らわす。

「……っ……。」

更に林山が怯んだ所へ

バキィ―――

踵落としを噛ました。
後頭部に命中し、

ドサッ―――

林山は地面に崩れ落ちた。



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