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レッテル 1

第6章 思い出




「誠也君が死んだらどうしよう…。」

棗の背中に顔を当てながら呟いた。

「大丈夫だよ!!秋本さんがそんな弱いわけねーだろ!!」

「でも…。」

また涙が溢れてきた。

「泣くな!!お前が泣いてたら、秋本さんが目を覚ましたとき悲しむだろ!!」

「うん…。」

あたしは唇を噛み締めて泣くのを堪えた。

「お前は笑顔が可愛いんだから。秋本さん、たぶんお前の笑顔が好きなんだと思う。…俺もお前の笑顔が好きだから……だから笑え!!」
「無理…だよ…。」

「大丈夫だって、お前ならできる。」

棗は振り向いて笑った。




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